コンニャク豆知識


こんにゃくはどうやってできているかご存知ですか?


こんにゃくのお芋をみたことがありますか?


簡単なこんにゃくの豆知識をコチラでお伝えできるといいなと思います。
美味しいこんにゃくになるまでには歴史や人々の工夫がありました!

参考:京王出版 「こんにゃく だんらんらん」より


<こんにゃくのルーツ>
こんにゃくの原料はサトイモ科
の多年草コンニャクの根茎です。コンニャクの現在地はインドシナで日本へは縄文時代に、栽培植物の一種として南方ルートから移入したとされています。

古くは万葉の仮名にもあり、根が球状となるところから「蒻頭(にゃくとう)」ともいわれ、外面が黒くて、でこぼこの多いところから「鬼芋(おにいも)」または「鬼頭」の時があてられています。

平安朝の和歌集「拾遺和歌集」にはこんにゃくの言葉が観られ、元禄8年に出た『本朝食艦』には、その性状、栽培法、加工法がくわしく記されています。「春、苗を生ず。五、六月に至りてこれを移す。(中略)秋後、根を采る」とあります。

<こんにゃく芋から精粉の発明>

水戸藩では領内のこんにゃくを江戸、大阪に売り、藩の苦しい財政を助けていました。藩内の中島藤右衛門という農民が、こんにゃく玉を粉にする方法を考え出したことから、これまでの運搬作業に大きな便利をもたらし、藤右衛門は藩の設けた蒟蒻会所の会頭を命じられたという話が伝えられている。明治時代には文明開化とともに牛鍋(すき焼き)が大流行するようになり、こんにゃくが大いに活躍していきます!
こんにゃくが、多くの人に食べられるようになると、俳句、ことわざ、川柳に取り入れられ、大いに愛嬌をふりまくようになりました。蒟蒻の表裏(どっちともわからない)、蒟蒻の木登り(ふるえあがる)、坊主と蒟蒻は田舎がよいなどがあります。

<こんにゃくと健康>

「精根尽きた」という言葉がありますが、こんなときには大根、れんこん、こんぶ、こんにゃく、ごんぼうなどを食べればよいと、貝原益軒の『養生訓』に書かれています。

同じ頃にできた絵入りの百科辞書『倭漢三才図絵』は、「俗にいう、こんにゃくは腹中の土砂を下ろし、男子最も益ありと。そのよるを知らずといえども、呼吸気病を治すに効あり」などと、“こんにゃく健康法”を説いています。こんにゃくを「胃のほうき」とか「胃の砂おろし」と呼んで、大掃除のあとに必ずこんにゃくを体内の毒さらいに食べる習慣もありました。

こんにゃくの民間療法とともに、昔の人はこんにゃくが体に良い物であることを、経験的に知っていた訳です。現在では科学的な研究が進み、「有害物質の体外への排出にも有効」と発表されています。またこんにゃくは肥満の予防にも有効で、毎日の食事にノンカロリーのこんにゃくを食べれば摂取カロリーを減らすことが出来ます。太り過ぎによる成人病の心配、食品添加物の安全性など問題の多い現在に、こんにゃくは欠く事のできない食品だといえます!